こがねいカイロプラクティック

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9月8日 この季節に寝ている時に「足がつる」

夏から秋・・・季節の変わり目に「足がつる」原因と対策
台風による天気の崩れもありますがここにきて夏の暑さが少し変わってきたような・・・。昼間は晴れるとまだかなり暑いけれど朝晩は過ごしやすくなってきたような気もします。この時期になると寝ている時に「足がつる」という方が少なからずいらっしゃいます。実際寝ている時にふくらはぎや足がつるとかなり痛くて目が覚めてしまいますよね。筋肉がつってしまう原因となぜこの時期につりやすいか、またどう予防すれば良いのでしょうか?

 筋肉が「つる」というのは正式には「有痛性筋痙攣」とか「筋クランプ」と言います。「足がつる」と言えばふくらはぎの場合は「こむらがえり」ともいいますが、他にも寝ている時に多いのが足の指に近いところにある虫様筋や骨間筋(背側・底側)といった足趾の微妙な動きを行う筋肉がつる場合も良くあります。いずれも強い痛みとともに筋肉が収縮して痙攣してしまう状態です。
 
足がつる原因はいろいろありますが、
①筋肉の疲労・・・筋肉の疲労により老廃物がたまると筋肉は緊張して固くなり、血行も阻害することでつりやすくなります。
②水分と栄養不足・・・筋肉の作用には血液の循環をスムーズにする水分と筋肉の収縮と弛緩に作用する栄養素、特にカルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラルが必要です。これらが十分にないとつりやすくなります(特にマグネシウムの不足が影響を及ぼしやすいと言われています)。
③冷え・・・筋肉の冷えによって血流が悪くなりつりやすくなります。
④原因疾患がある場合・・・腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などがあると、神経圧迫により足の筋肉の収縮弛緩が行いにくくなる為つりやすくなります。また糖尿病や甲状腺・腎臓の病気など神経や血管や体の水分に影響を与える疾患、またCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や喘息などの呼吸器疾患もつりやすくなります。
 
 夏から秋に季節が変わる今の時期に寝ている時につりやすいというのは、可能性としては、「水分不足」と「冷え」が大きな原因として考えられます。
 暑さが和らいで「水分不足」というのは違和感があるかもしれませんが、今の時期は、夏の厳しい暑さが和らいでいることで一日の水分の摂取量が減ります。また、寝入りばなは少し暑く汗ばんでもきて、ふとんもはいでしまったりしますが、明け方は気温が下がってきて足元を冷やしてしまうことで、「水分不足」と「冷え」という悪い条件が重なってしまっている可能性が高いです。
 当院に来院しているような方や腰痛で整体などに通っていらっしゃる方は、腰の問題も抱えている場合も多いので尚更つりやすい条件が重なりますね。

 対策として寝る前に水を一杯飲んどくだけでも夜中の「足つり」の予防になります。ご年配の方で夜中の御小水が気になる方は、昼間のうちに少し余計に水を飲むようにしてみて下さい。
 普段からふくらはぎのストレッチや足のマッサージなどを行うのも予防になります。

 もし寝ている時につってしまったり、つりそうになった場合。ふくらはぎの場合は、寝たまま膝を伸ばし踵を下に突き出すように伸ばしてふくらはぎをストレッチしてみましょう(踵を突き出して背伸びをする感じ)。また足の虫様筋や骨間筋の場合はストレッチは難しいのですが、膝を立てて足の裏を敷き布団にぴったりくっつけて足の裏で地面を押してみて下さい、これでダメならいっそ立ちあがってもらうかベッドなら起き上がって腰掛けてもらうと大抵は落ち着いてきます。

Posted by 塩谷直樹