カイロプラクティックの適応疾患といえばまず腰痛、首肩こり、背中の痛みなど背骨と骨盤を中心とした体幹部分のトラブルをイメージする方が多いと思いますが、肩・肘・手首・手指・股関節・膝・足首・足趾など四肢の問題で来院される方も多くいらっしゃいます。そんな場合でもカイロプラクティックでは、まず背骨と骨盤の問題をみたうえで該当の部位をみていくという段取りで施術を行います。
その理由は?
例えば手首が痛いという方がいらっしゃった場合でも必ず背骨・骨盤の機能障害を探すところから始めます。そしてなかには「手首が痛いのに何故背骨・骨盤なんだろう?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
なぜ背骨か? その理由は大きく二つあります。
理由その1 神経支配
身体は「骨」自身が動いているわけではなく、関節にまたがった「筋肉」の伸び縮みによって動かされています。さらに身体を動かしている筋肉は脳~脊髄から背骨を通って出てくる神経の命令で動いています。この背骨から出てくる神経(脊髄神経)と動かされている筋肉の関係を「神経支配」と呼んでいます。
例えば手首でよく腱鞘炎を発生する長短拇指伸筋という親指をそらせる筋肉がありますが、この筋肉は頚椎6,7,8番からの神経支配により動いています。ですからまずこれらの頚椎に機能的な問題が起こって神経の正常な情報の流れを悪くさせていないかを調べて、もし問題があればその機能を回復させます。もちろん神経痛であれば直接的な効果も出てきますし、外傷などでも治癒を促進させる手助けとなります。
理由その2 背骨の構造が与える四肢への影響
そしてもう一つの理由ですが・・・
皆さんの中には、施術中に私が背骨の一部分を軽く押しているだけで、ある動きを行った時の痛みが消失したり動きやすくなったりするという経験を体感された方もいらっしゃると思いますが、背骨の動きというのは身体のさまざまな関節の動きに大きく関わっています。
例えば「腕を横から真上に上げる」という動作があったとします。
その動作を姿勢を正し、背骨を伸ばした状態で行えば下の写真1のようにスムーズに上がります。
しかし身体を丸めてわざと猫背にしてこれを行うと写真2,3のように腕は真上に上がらず、これを無理して上げようとすると、肩は大きな負担を強いられます。これは背骨の構造と機能が肩に大きな影響を及ぼす一例です。
これ以外にもドアノブを回して開けようとする時に肘や手首に痛みが出る方に、背骨の側屈(身体を横に傾けること)の動きを改善することで痛みが軽くなったりすることもあります。
さらに股関節、膝、足などの下半身については骨盤の歪みや傾きの角度によって関節が受ける負荷が増加してしまったり下肢の筋力のバランスをくずしてしまい、トラブルが起こる例は頻繁にみられますし、背骨や骨盤に対する施術が四肢の症状を改善していく大きな要素となります。
さらにもう一つの考え方として・・・AKS療法
当院ではAKS療法という治療法をおこなっています。
この療法では最初に身体の動作による症状や痛みが無いかを調べ、それがある場合は特に骨盤と仙骨をつなぐ仙腸関節及び背骨と肋骨をつなぐ肋椎関節の関節のセンサーに対して働きかける施術を行います。これも身体に起こるさまざまな問題がこれらの関節の機能障害でおこりうる為に他の部位に優先させて治療を施しています。
腰痛・肩こりに限らず四肢の問題でも武蔵小金井で整体院をお探しであれば当院「こがねいカイロプラクティック」へいらしてください。
ただし、足の捻挫など外傷によるあきらかなケガの直後の場合はまずは整形外科へ行くことをおススメします。