一年の中でも最も寒い時期ですが、やはり今年は暖かいですね。とは言っても西日本の一部や日本海側では雪が大変そうで、東京でも晴天の割に冷たい空っ風で身体にこたえる寒さとともに乾燥する日も多いです。そろそろ春めいた日々も恋しくなってくる時期ですが、まだもう少し辛抱ですね。そして、この時期に体の不調で来院される方は腰痛や肩こりに限らず寒さにより自然に体の力が入ってしまうことや血行不良・姿勢の悪化・運動不足などが原因である場合が多いですが、乾燥や水分摂取の不足が原因である場合もあります。
冬の体調不良の原因「寒さ」と「水分不足」
暖冬と言われる中でもさすがに寒いこの時期ですが、この寒い時期には寒さによる血管収縮で血液循環の不良や寒さで自然と体に力が入ってしまうことや、やはり寒さで肩をすくめたり背中が丸まったりすることで、腰痛や肩こりや神経痛やしびれの悪化などさまざまな不調が出やすくなります。
この「寒さ」という原因以外にも意外に多いのが乾燥による体の水分不足で不調に結びついてしまケースです。
何故冬に水分不足になるのか?
もともと暑く汗をかく夏場に比べると冬はあまり喉の渇きを感じないことも多く、意識しないとなかなか水を飲まない人が多いのではないでしょうか。
しかし、乾燥した環境にいると「不感蒸泄」といわれる汗にならない無自覚な皮膚や粘膜からの水分の蒸発が多くなるので夏と同様に水分の不足になりやすくなります。特にコロナ流行以来、寒い時期でも換気が求められることも多く、換気の度に部屋の湿度は下がります。さらに東京の冬の暖房は乾燥しやすいエアコンが多いのでやはり注意が必要です。
水分不足でおこる体の不調
この体の水分不足は、さまざまな状態として体に現れます。「肌や手足のかさつき」「唇の乾燥と唾液の欠乏による口腔のねばりけや口臭」「足のむくみ」「ドライアイによる眼精疲労」など、他にも「便秘(あるいは便が固い)」や「足をつりやすくなる」といった症状も起こりやすくなります。
また、さらに、体のさまざまな筋肉に力が入りにくくなり、これにより体の筋力バランスがくずれて、腰痛や肩こりなどカイロプラクティックや整体院の適応として良くみられる運動器に関わる症状も出やすくなります。この水分不足による筋力の弱化は当院で簡単にテストできます。
何で水分をとれば良いか!
当然冬でもしっかり水分補給をしていただくことをおススメしますが、お茶やコーヒーはカリウムが多く利尿作用が高まってしまうので「水」あるいは「暖かい白湯(さゆ)」で補給していただくことをことをおススメします。もちろん3食の食事で塩分も適宜とっていることが前提です。インフルエンザやコロナ・ノロウィルスなどの感染症で高熱や嘔吐・下痢などがあった場合は塩分を含む経口補水液などを利用しましょう。
そして乾燥対策も
もちろん乾燥対策で加湿器や室内での湯沸かし・濡れタオルを干しておくなども行うことをおススメしますが、部屋の温度を上げたいタイミングだけでも石油ストーブや石油ファンヒーターなど火を用いた暖房を併用すると、部屋の温度が上がってからエアコン暖房に切り替えても乾燥せずに温度湿度を維持できます(最近は火を用いた暖房が禁止になっているマンションやアパートもあるので、皆さんにオススメというはけにはいかないかもしれませんが・・・)。ただし、換気をするとまた湿度は低下するので、やはり加湿器は必須ですね。