広義においての「整体」は、主に手技を使った民間療法・補完代替医療全般ですが、実際いろいろな療法が存在します。
例えば・・・日本に昔からある柔術などから生まれた自己による身体の改善法 として伝えられてきた操法、中国の手技療法の推拿を元にしたもの(中医学での「整体」は身体や健康の全体感・総体性みたいなホリスティック的概念を表す言葉で日本で言われる整体とは意味が異なります)、カイロプラクティックやオステオパシーが伝わった際に西洋医学の解剖学・生理学・病理学などを元に独自の解釈によってできあがったきたもの、その他民間療法として伝わる技術などさまざまです。
さらに最近では柔道整復師(整骨院や接骨院の先生)・鍼灸師・指圧マッサージ師・スポーツトレーナーや本来医療分野の一員である理学療法士の方も「・・・整体院」の看板を出して整体業に参入するようになってきており「整体」の多様化はますます進んでいます。
もちろん「整体」の先生方にも優れたすばらしい先生はいらっしゃいますが、「整体」自体に定まった定義や理論はなく、手技療法を包括的に表現した言葉になっています。
ちなみに言葉としての「整体」は戦後に野口晴哉先生の野口整体が有名になったことで普及したと言われています。
カイロプラクティックについてはアメリカで創始されましたが、ベースになるのは解剖学・生理学・病理学などの基礎医学・.運動学・生体力学や整形外科学・内科学などの臨床学・診断学などの西洋医学に基づいています。
カイロのテクニックは整体同様さまざまなものがありますが、「投薬や手術を用いず、手技による治療により神経の働きを高める」「神経の機能に問題を起こしている筋骨格系の問題を改善して健康な状態に導く」という根本的な考え方は共通しており、医学的・職業的な地位の向上を目指し続けてきた結果、医学部と同等な質量の教育と資格制度・職業規定などを法的に確立させてきました。
このアメリカのカイロプラクティックが、世界の多くの国において追随する形で(法整備のレベルも含めて)広まっていきました。
そういった意味でカイロプラクティックは日本で総括的に表現される「整体」とは違う独自性をもっています。
当院についてはカイロプラクティック本来の考え方である、「背骨を中心とした筋骨格系の操作で神経機能の正常な働きを促すことで健康に導く」ことを目的とした施術により、来院者様の体のコンディションの改善・維持・向上を目指すカイロプラクティック院であり、メインとなる手技もカイロプラクティックのテクニックです。
ただし、筋骨格系の操作や姿勢の改善方法やエクササイズなど、「神経機能の働きを高める」というカイロプラクティックの目的の為に、より効果的と考えられる手法についてはカイロプラクティックに限らず整体や理学療法やオステオパシーや東洋医学などで使われているテクニックや考え方も適宜用いることで、より最善な結果を出せるように努める統合的な療法を行っています。
WHO(世界保健機関)はカイロプラクティックの教育や業務の安全な実施に関して、WFC(世界カイロプラクティック連合)の協力の元で「カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するWHOガイドライン」を作成しています。多くのカイロプラクティックが法制化されている国においても、このガイドラインに準拠した形で法制度が確立されてきています。
このガイドラインでは、カイロプラクターが安全に来院者様の施術を行うための正規の基礎教育として4年間で4200時間が必要としており、WHO基準のカイロプラクターとそうでない施術者とでは知識はもちろんですが、検査を含めた施術及び、カウンセリングと検査から得られる「主観的」「客観的」情報から来院者様の問題点を分析するアセスメントの能力もかなり違ってきます。これは、来院者さまが安全に施術をうけていただく為の大きな違いとなります。またWHO基準のカイロプラクターは、国際セミナーの参加も可能となる為、より新し技術や知識の習得機会も増えてきます。
こがねいカイロプラクティックの施術者は、初学時に2年制のカイロプラクティックの学校を卒業しましたが、その後、WHOガイドラインにおける「既開業者をWHO基準のレベルに引き上げる補完教育」カテゴリーⅡBの教育プログラム(3年間で2600時間)を修了しており、WHO基準の「カイロプラクター」となる為の国際的な試験であるJCR-IBCE試験(JCR登録試験)を合格しています。どうぞ安心して御来院ください。