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11月9日 肩こりは首のストレッチより肩甲骨を動かしましょう!

秋も深まり、昼間は小春日和でも朝晩はだいぶ寒さが増してきたように思います。うっかり薄着で出かけてしまい、日が落ちる頃には肩をすくめて過ごしたりして肩こりになっていないでしょうか?今回は肩こり緩和に効果的で安全な運動療法の話です。

肩こりにストレッチが良いとは限りません。  肩こり解消のエクササイズとして思い浮かべる運動療法として単純に首の筋肉を前後左右に伸ばすストレッチを思い浮かべる方は多いと思いますし、実際首のストレッチを指導している、整体院・治療院やあるいは整形外科などもあるみたいですが、実は首のストレッチで症状を悪化させてしまう場合もありますので注意が必要です。

 首のストレッチと言えば、首を前に倒したり横に傾けたり斜め前に倒して一定時間静かに伸ばすというのが一般的です。
 もちろん病院などでススメられる場合は、首のストレッチで悪化することは無いと判断したうえで指導されるので良いのですが、実際自分が肩こりと思っている症状が、実は頚椎症や椎間板ヘルニアだったりする場合もあります。
 これらの首の病的な疾患も初期症状は単なる肩こり感だったりするので、単なる筋疲労の肩こりと思って上記の首のストレッチを行うことで逆に症状を悪くする場合もあります。
 ちなみに当院ではこの首を前後左右に伸ばすストレッチは神経症状の場合に悪化するリスクを考えて、ほとんど指導したことはありません。張りの強い肩こりには伸ばすストレッチはあまり効かないという現実もあるので・・・。
 それではどういう運動をすれば良いかというと・・・

肩こりだと思ったら・・・まずは肩甲骨を動かそう!  肩こりは、首~肩にかけての筋肉が緊張し、血流が途絶えて老廃物や発痛物質が蓄積され、痛みを感じる知覚神経が刺激されることで起こります。この首肩のこりの原因となっている緊張している筋肉は首から肩甲骨にかけて伸びている僧帽筋と肩甲挙筋です。この筋肉を動かしてやれば滞った血液が流されて肩こりは緩和できます。

肩甲骨を動かす運動
それではどのように肩甲骨を動かせば良いかというと、実に簡単です。下の絵のように、両方の肩に同側の指をふれた状態で、できるだけ大きく肩を回します。後ろ回し前回しを5~10回づつ。これをデスクワークなどの合間に1時間毎ぐらいにやってみてください。首肩の血流が良くなると肩こり緩和だけでなく、頭への血の巡りも良くなって仕事もはかどりますよ!

肩こり解消の運動
Posted by 塩谷直樹