ゴールデンウィークですね。
お休みを楽しんでいらっしゃいますでしょうか?
旅行や帰省される予定の方もいらっしゃると思いますが、旅行や帰省となると、長い時間 車、バス、電車の乗車や飛行機に乗る予定の方も多いのではないでしょうか?
腰痛や坐骨神経痛の不安がありませんか?
今回は乗り物の座席に座る時の腰痛対策です。
まずは基本の座り方
お尻から背中にかけて背もたれに密着させるように深く座ります。
これだけでも腰への負担はずいぶん減ることが多いです。
運転する人はペダルの距離が変わるので座席の前後の位置もちゃんと調節しなおしてくださいね。
ただこれだけでは自分の体格とイスの構造が合わないとやっぱり痛くなることもあります。
そこで・・・
バスタオルを持参してそれを折りたたんで腰の後ろ ベルトより上ぐらいのところにあてて座ってください。
しっかり深く座るのは同じです。
また椅子の背もたれがリクライニングできる状況であれば少し後ろに倒すと、自重による椎間板内圧が減ることで腰の負担を減らすことができます。ただしリクライニングし過ぎると頭を起こした時に構造上ストレートネックになってしまうので車の運転や普段の仕事中などはあまり倒しすぎない方がよいです。
また、浅く座ってのリクライニングはやはり腰が丸まってしまうので注意しましょう。
なぜ乗り物に乗っている時に腰が痛くなるかというと
乗り物にのった時の腰の痛みは、腰を丸めた状態を持続させることでおこります。
腰を丸めた姿勢は背骨の後方の靭帯や椎間板などの弾性の組織が引き延ばされますが、これを持続させると、容易に元の長さと張力に戻らず関節を不安定にさせて、回りの筋肉が過緊張をおこし、血行も悪くなることで、腰の障害を起こしやすくさせてしまいます。折りたたんだタオルで腰の前湾(前へのカーブ)を作ってやることで腰のトラブルを回避できます。
ただし脊柱管狭窄症や分離症・すべり症など腰を反らせる姿勢で症状が出やすい方は、タオルを腰の後ろにあてがうのは止めておいてください。タオルを置く位置を少し上にあてがうと(胸椎と腰椎の境目ぐらい、背中の下の方)調子が良くなる場合もあるので短時間試して調整してみて下さい。それでもダメならタオルをあてがうのは止めておいて下さい。
あとはできるだけ座りっぱなしにならないことも大切です。
自動車であればまめに休憩をとり、バス旅行であれば休憩のサービスエリアなどでは、車内にいっぱなしにならず表に出る様にして息抜きをし、新幹線や飛行機ならば回りの迷惑にならない程度に時々意図的に立ち上がって少し歩きましょう。