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こがねいカイロ症例集

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肩こりと手のしびれ 39歳 女性 4歳の子供がいるお母さん

--症状--  「肩こりは慢性的にあるが、3カ月前から左の腕から手のしびれと脱力感が出てきた。」
 「最初は他の整体や整骨院にいったが良くならず、整形外科に行ったがストレートネックで胸郭出口症候群と言われた」
「買い物などで重い荷物を持った時が一番症状が出る」
 
--検査--
姿勢
背中の丸みが目立ちストレートネックでも首が前方に伸びるクレーンネック。背中が全体的に円背(猫背)で肩が前方に突出ぎみ。
筋の緊張や痛み
ストレートネックによる首の後ろから肩までの筋(上部僧帽筋)の緊張。後頭部と頚椎の際の後頭下筋群の緊張(背骨の突起の間)に圧痛。
可動と痛みや違和感
頚部(首)の右回旋で左腕から小指側へのピリピリとしたしびれ。
筋力テスト
左の上腕三頭筋と手指屈筋と手指内在筋の筋力弱化。
神経学テスト
知覚は右との比較で左C7、C8、T1領域に触覚の曖昧さあり。反射は左上腕三頭筋腱反射低下。
整形学テスト
左アドソンテストが陽性(首を右に向いてもらった時の左の橈骨動脈の消失としびれの誘発)。ライトテストは脈の消失はあるがしびれ感はそれほどでもない。モーリーテスト左の鎖骨上部に圧痛。
カイロプラクティックテスト
頚椎 C1、2屈曲と右回旋制限、C7伸展制限
胸椎 T1・T2伸展制限 T7T8屈曲制限
腰椎 L2・L3伸展制限
骨盤 右前上方外方変位 左後下方内方変位
 
--分析--
頚椎からの複数の神経根領域での知覚の異常と筋力の低下がみられるが、整形外科の方で胸郭出口症候群との診断を受けており、やはりその可能性が高そうである。
左のアドソンテストの陽性と両側のライトテストでの脈の消失があるが、しびれの症状の誘発もあるので首の前の斜角筋の緊張による神経圧迫と循環障害の可能性が高そうである。
一般的には斜角筋症候群は「なで肩」の女性に多いが、今回の来院者様の場合は、なで肩と言うほどでは無く、クレーンネックによる斜角筋の短縮性の緊張が問題かと思う。
斜角筋自体の緊張緩和も必要であるが、クレーンネックの形成の原因となる円背(猫背)を改善していくことが再発防止につながる。
 
--施術と経過--
緊張の強い頚部を中心に筋肉の緊張緩和操作、ただし首の前側は神経血管が集まっている場所なので、押す揉むようなやり方では無くポジショナルリリースと筋膜のストレッチを行う。ブロックを使用した骨盤の歪みの調整後、腰椎、胸椎の動きを促す調整。徒手モビリゼーションで頚椎に適正な前弯を促す動きを調整。
ストレートネックは背中の猫背から来ているタイプなので、立位や座り方の姿勢の指導。首の前のストレッチを指導した。
最初の治療では手の筋力については回復。肩の三角筋もやや力が入るようになった。アドソンテストも陰性に変化。しびれの領域は少しポカポカする感じがするという変化がみられた。
 その後に週一回の通院で2回目の来院時にはだいぶしびれ感が減ってきており、猫背とストレートネックの改善の為の運動とストレッチを指導。
 5回目の通院でほぼ症状は出なくなったが、猫背とストレートネックはまだあるので間隔をあけて月2回ほど通院を継続。
   

腰痛、肩こり、手足のしびれ、肩膝などの関節痛、頭痛など、まざまな問題の症例があります。まだ更新追加中ですが、ご自分の症状と照らし合わせ参考にしてみて下さい。
 尚、ここで紹介する症例は施術の効果を保証するものではありません。
  
脚腰膝の痛みでお悩みのご高齢の方ぜひご連絡をTEL042-304-9850