こがねいカイロプラクティック

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座っている時の腰の痛み 40歳 男性 デスクワーク 

--症状--
「元々は営業の外回りだったが、2年程前にほとんど内勤のデスクワークに変わってから腰が痛むことが多くなってきた。」
「座って仕事をしていると痛くなる。会議室での会議があるとすぐに痛くなってくるので、椅子が問題かもしれない。胡座をかいて座るのもやはり痛くなる。」
「歩いたり立ったりしている時は大丈夫。」
「臀部や脚への痛みは感じない。」
「営業をやっていたころは重い荷物をかかえていたせいか肩こり感が強かった。」
「近所の整体にいったが、その場しのぎの感は否めないのでこちらにうかがった」

--検査--
姿勢
首から背中の上部の丸みが強いクレーネックで首猫背。、背中の中部から腰は平らで腰の前へのカーブが少ない。身体の歪みはそれほどでもない。
座った姿勢では腰の丸みが強くなる。
筋の緊張や痛み
首から肩にかけての筋肉の張りが強い。背中の下部から腰にかけての筋肉の張りが強く圧痛があり背中の下部の押圧でも腰に放散痛。
可動と痛みや違和感
可動による腰の痛みや違和感はないが、腰の伸展の可動範囲が少ない。首を伸展(上を向く)した時のに首の後ろに痛みがある。
>筋力テスト
神経学上の筋力弱化はない。
神経学テスト
知覚や反射は上肢、下肢ともに問題なし。
整形学テスト
問題なし。
カイロプラクティックテスト
頚椎 C6,C7の伸展制限
胸椎 T1・T2伸展制限 
腰椎 L1・L2伸展制限
骨盤 右後下方変位 左後上方変位

--分析--
営業で動きのある仕事をしている時は問題なかったが、デスクワークになってから痛みが出てきたということで、腰を丸めて座っている姿勢に問題があることは予想される。
元々腰の前カーブがあまりないが、前へのカーブがないと回りの筋肉が緊張を持続させてしまうようになるので、これが続くと老廃物が溜まりやすくなり、他部位への疼痛を誘発するいわゆるトリガーポイントが形成されてしまう。
座り姿勢で痛むというのは椎間板ヘルニアなども可能性としてはあるが、筋力テスト、神経学的テスト、整形学的テストなどによる神経症状の徴候はないのでやはり悪い坐位姿勢によるトリガーポイントの活性による腰痛の可能性が高い。
できるだけ、腰椎の前弯を促す動きをつけることであるが、腰部の前弯の形成は首からのアライメントの問題もかかわっているので、全体的に見て正常なS字の弯曲の形成が必要である。
座っている時の痛みなので、座り姿勢の指導と腰椎と頚椎の適正な前弯形成の運動も行う。その上で腰部の筋肉の緊張を緩和さつつトリガーポイントを除去することが必要である。
最初は週一回ぐらいの通院をすすめる。

--施術と経過--
緊張のが強い首と腰部を中心にした筋肉の緩和操作を筋膜リリースとともに行う。
ブロックを使用した骨盤の調整。腰椎から胸椎の下部までは前弯の動きを付ける為に伸展方向の動きを促すように調整。頚部も胸椎上部から頚椎下部までを前弯の動きを促す調整をおこなう。
姿勢については特に坐位の正しい座り方を指導し、できれば会議の場合もバスタオルを折りたたんだものを持っていって背もたれに当てて腰部の前弯が作れるように指導。
2回目の来院時には「確かにちゃんと座っていると痛くない」という自覚がみえてきたので、座り方を徹底させてもらいつつ、腰部と頚部の前弯形成の為の運動を指導。
3回目の来院時では、逆に腰を反らせると少しじわっと痛むとの訴え、ただし、これは元々腰部の伸展可動性が固い為に出てくる痛みなので座っている時の痛みが出ていなければ、腰の伸展運動は続けるように指導。
4回目の来院時には腰を反らせた時の痛みもなくなった。「まだ環境的にちゃんとした椅子に座れなくて姿勢が乱れた状態でやや痛むことはあるが、前ほどではない。」「肩こり感もそれほど感じなくなった」とのこと。
5回目の来院時には、トリガーポイントの放散痛も出なくなっていたので、その後は通院間隔を開けて少し通院間隔をあけながら、メンテナンスをすすめる

腰痛、肩こり、手足のしびれ、肩膝などの関節痛、頭痛など、まざまな問題の症例があります。まだ更新追加中ですが、ご自分の症状と照らし合わせ参考にしてみて下さい。
 尚、ここで紹介する症例は施術の効果を保証するものではありません。
  
脚腰膝の痛みでお悩みのご高齢の方ぜひご連絡をTEL042-304-9850