こがねいカイロプラクティック

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肩こりで寝違いを繰り返す 26歳 女性 事務職

--症状--
「元々慢性的な肩こりであるが、よく寝違いを起こす。」
「1カ月前にも強い激痛の寝違いを起こし、首が全く動かせずに整形外科にいったがストレートネックのせいではないかと言われた。痛み止めを処方された」
「だいぶ症状は落ち着いてきたがまだ痛みがある」
「当初は左右両方共に痛かったが今は右首の痛み」
「若い時にバレエをやっていた。以前に整体て背骨が真っすぐすぎるといわれたことがある。」
「根本的にストレートネックをなんとかしなければダメなのではないかと思いこちらに来院した。」
 
--検査--
姿勢
一見姿勢が良いようにみえるが、腰部の前弯(前へのカーブ)が無く、背中の後弯(背中の丸み)もなく平背、結果として首も真っすぐになってしまっている。ストレートネックの中でもミリタリーネックといわれる首の形。
筋の緊張や痛み
首の後ろの筋肉群の張りが強く。また腰回りの筋肉の緊張も強い。
可動と痛みや違和感
頚部(首)を後ろに反らせた場合(伸展)と右を向いた時(右回旋)に右首に痛み。それぞれ可動の制限もある。背中の背骨中部を押圧すると痛みがある。
筋力テスト
右の三角筋の弱化がみられる。
神経学テスト
知覚や反射は上肢、下肢ともに問題なし。
整形学テスト
右マキシマムコンプレッションテストが陽性(首の回旋+側屈+伸展を組み合わせた動きで痛みが陽性)
カイロプラクティックテスト
頚椎 個々の関節の動きはある。
胸椎 T5・T6・T7屈曲制限 T10・T11伸展制限
腰椎 L1・L2伸展制限
骨盤 右前上方外方変位 左後下方内方変位
 
--分析--
バレエをやっている方に多いが、脊柱の形状が一直線で本来あるべき「頚椎の前弯」「胸椎の後湾」「腰椎の前弯」で構成される生理的S字の弯曲が失われており、その為、後頚部の筋が首頭を支える為に常に緊張しているのが問題。
この形状は通常の悪姿勢である猫背とくらべてもアプローチがむずかしいが、わりと地道に生理的湾曲を形成させる方向への動きの回復により、症状自体も良くなってくることが多いので、土台となっている腰部から胸部→頚部と動きを調整していく必要がある。
神経症状を示唆する知覚や反射に問題はないが、三角筋の弱化とマキシマムサービカルコンプレッションテストが陽性なので安全性を考えて頚部のアジャストは避ける。
 
--施術と経過--
張りの強い首の後方と腰部の筋肉の緊張に対して緩和操作。背中は短縮性の緊張なので筋膜リリースを施す。 骨盤の歪みは軽度であるがブロックを使用した調整を行う。腰椎は前湾の動きを促すように伸展の調整を行い、胸椎は後弯の動きを促すように動きの調整。頚椎は前弯の動きを促す調整をおこなう。
姿勢の指導は平背だといっても丸くなった姿勢では腰椎と頚椎の前弯は益々失われるる。まずは腰椎の前湾を形成できるように、座った時に背もたれのパッドかバスタオルを折りたたんだものを腰に当てて背もたれによりかかって座るように指導。
最初の施術で痛みは完全にはとれていないが、三角筋の筋力は回復していることを確認。1週間毎に来院してもらうようにした。
2回目の来院で腰椎の前弯・胸椎の後湾・頚椎の前弯を形成していく為のストレッチと運動を指導。
3回目の来院で「枕をほとんどしていない」という話を聞き、低めの枕をした方が良いという話と、バスタオルを折りたたんで重ねて枕を作る方法を指導。
4回目の来院でほぼ痛みはなくなってきた。 その後、少し通院間隔をあけながら、ストレートネックに対しての治療を続けることを提案し、今は月1回の来院を続けて2年になるが、平背の傾向は今でもあるが、当院に来院してから寝違いは再発していない。肩こり感も以前ほどではなくなってきている。

腰痛、肩こり、手足のしびれ、肩膝などの関節痛、頭痛など、まざまな問題の症例があります。まだ更新追加中ですが、ご自分の症状と照らし合わせ参考にしてみて下さい。
 尚、ここで紹介する症例は施術の効果を保証するものではありません。
  
脚腰膝の痛みでお悩みのご高齢の方ぜひご連絡をTEL042-304-9850